大阪・関西万博協賛競輪(GIII) は、4月27日~30日の日程で開催される。平塚ダービーに参戦選手は不在ながら、G戦線で活躍している実力者もいてハイレベルなV争いだ。
ラインの総合力は近畿勢が最上位だろう。百戦錬磨の南修二、村上博幸と軸がしっかりしているし、小森貴大、中井太祐ら自力型もそろっている。今期はランク2班の南だが、直近4カ月の競走得点は今シリーズトップで、全日本選抜では特選からスタートしている。その特選で落車したものの、最終日まで完走していて伸びは悪くなかった。小森、中井らを好援護から鋭い差し脚を伸ばして優勝をものにしよう。村上も差し脚の切れ味は相変わらずだ。1月大垣、同月宇都宮を連覇するなど、今年は早くも2Vを飾っている。近畿勢がレースを掌握なら首位に躍り出る場面は十分。
当所には素晴らしい実績を残している菅田壱道の単にも食指が動く。記念は60周年大会、20年には国際自転車トラック競技支援競輪を制覇している。今年はまだ優勝には手が届いていないものの、2月前橋は連勝で優参、全日本選抜の3日目は坂本貴に続いて2着など、調子に問題はない。展開がもつれるようだと十八番のまくりでVゲットも。
仕掛けがツボにはまった時の自力攻撃は破壊力抜群の松本貴治。昨年はGIに4大会参戦して4勝を挙げているし、2月伊東の決勝では、上がり9秒6の快速まくりを決めて2着以下を6車身千切っている。好スパートを決めての一発には注意しておきたい。
当所ホームの吉本卓仁にも魅力を感じる。前回の1月当所は1④1着。惜しくも決勝は外したものの、2勝をあげているし、準決は先行していて競走内容は悪くなかった。先行基本の競走で奮戦している林大悟との連係が叶うようならチャンスが膨らむ。
根田空史、大石剣士と2枚の大砲を擁する南関勢も好勝負が見込める。最近の根田は好調で、2月豊橋1②❷着、全日本選抜では3日目に1勝をあげた。注目株は佐々木員也だ。2月静岡記念で13②➍着と好走すると、同月伊東2①❷着とオール連対。成績が急上昇している。
去年の冬から徐々に良くなっている感じはあります。北津留(翼)に練習メニューとかを聞いて、それを自分に合わせてやっているのがいいのかと思っています。昔やっていた先行みたいにはいかないけど、自分なりに余裕を持って走れるようにはなってきた。まくりはだいぶ出るようになってきている感じはあります。最終的にはやっぱりGIの舞台に戻りたいと思ってやっています。
地元を走るのは気合も入るし、緊張感もあります。自分ではいいイメージがある。今回のメンバーからすれば、自分と(坂本)亮馬がメインになると思うので、2人して決勝に乗れるように頑張っていきます。
ここ2、3年は怪我で厳しい状況だったんですけど、ようやく状態も落ち着いてきた。何をすれば強くなれるかはわかっているので、日にちもあるから、それができればと。
久留米のGIIIに出るのは3年ぶりくらいですかね。久しぶりなんでみんなにアピールしたいですね。空気感というか、なんで(坂本が)いないのってならないようにしたい。自分が主役っていうところまで、戻れるように頑張っていかないと。(14年に久留米記念優勝の)実績があるんで、同じGIIIなら優勝以外を目指してもしょうがないくらいの気持ちがあるんで、しっかリとそこまでに上積みをしていきたい。